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第一話「四人の少女」

俺は高校生活で人生が変わるような体験をした。
四人の少女と付き合った事で勉強をした。楽しむことを知った。そして恋愛をした。
そんな俺の夢のような現実な話


俺は来栖野誠也。普通に高校生活を送っているはずだった。
高一の半ば頃から能力がついた。
「おーい誠也」
こいつの名は南野守。クラスメートの一人。プロフにも出てこないサブキャラだ。
「サブ言うな。ただ作者がプロフを書くのをめんどくさがっているだけだ。話し進めろ!!」
「それもそうだ。で、何だ?」
「遊ぼうぜ。」
「やだ。オールしたくないから」
「何で分かるんだよ。まぁいいや。来栖野誠也は休みと…」
翌日、守たちが学校で寝てる姿が垣間見れた。
これが能力…『フューチャーアイ』て言うらしい。
これから自分の身の回りに起きるか見える能力
その形は予知無であったり、急に見えたりする。
「いや…せいや…誠也…誠也ってば」
「ん…何だ」
こいつの名は華原千佳。幼稚園から一緒の幼馴染だ。
「考え事?」
「そうでもないんだが」
「寝てたの?」
「目開けたまま寝るかい!!」
「悩み?」
「今はない」
「?まっいいや。私の家に来ない?」
「部活の後なら」
「OK。じゃ家で待ってるね」
「じゃまたな」
「ちょっと待った!!」
木村葵。二年の二学期に転校してきた新顔。
「なんだよ」
「私も行く」
『だめ』
ステレオで否定
「二人して否定しなくても…」
「葵ちゃん。今日は泊めることができないんだ」
「泊めてって言ってないのに」
「どうせ。終電乗り遅れるんだろ」
「しない」
『する』
「二度やったじゃん」
「あっ俺部活行かなきゃ。じゃな」
「スルーするなー」
「俺が決めることでもないから。あとはまかせた」
「葵ちゃん。今日はホント勘弁して」
「わかったよ。今日はあきらめるわ」
そして俺は教室を後にした。

(お、あの後姿は…)
中庭を通る際一人の少女に会う。
「おーい神無月」
「あ誠也さん。こんにちわ」
「いつもえらいね」
「自分が通ってる場所ですから」
こいつは神無月志都美。神社の巫女で俺のよき理解者。何かというと
「その心がけ尊敬する」
「それはそうと最近見ました?」
「ここ一週間は一回だけ」
「そうですか…」
俺の能力を知ってる唯一の人物。能力についてたまに聞いたりしている。
「見てもいいもんではないから…逆にいいんだけどね」
「確かにそうですね」
「じゃ部活があるから」
「わかりました。さよなら」
「じゃな」

神無月と別れ俺は部室に向かった。
「こら遅いぞ。来栖野!!」
「え?すいません」
「謝らなくてもいいんだがな」
俺は確かに余裕を持って教室を出たはずだが…
「時計を見ろ」
と時計がある方向に振り向く。
「あ!!騙しましたね」
この人の名前は秋田嘉穂先輩。もう推薦で大学は決まって暇だから後輩の世話しに来ているそうだ。
「次期部長なんだからもーちょっと速く来てもいいんじゃない」
「今日はいろいろとありまして」
「まっいいんだけどね…それより着替えたら」
「はい。そうします」
と言って俺は更衣室のドアノブに手をかける。
「…来栖野。お約束はいいから」
「え何のことです?」
「お前は女性か」
「男性です」
「じゃ男性の方に行け」
と先輩が拳を握った。
「…はい」
冗談になりそうに無いので俺は早急にやめた。

「はぁ…疲れた」
部活が終わり部室に戻ると同時に声を上げる。
「あっそうか」
部室の片隅にある机に向かう。
「書かないとな」
言いながら記録張と書かれたノートに手を伸ばす。
せっせとノートに向かって精を出す。
「ふぅ」
「先輩。お疲れです」
「おつかれ。明日はゆっくり休めよ」
明日は水曜日で部活を休みにしている。
「はい。先に失礼します」
「あ。小野。最近タイムが落ちてきてるからフォームを改善するようにな」
「はーい」
「じゃお疲れ」
………
……

「冷た!!」
記録張の書き込みを終えようとしている時ほっぺに冷たい感触が伝わる。
「はい。おごり」
と言って先輩がスポドリを渡してきた。
「お言葉に甘えて…」
いいながらプルタブを開ける。
「来栖野…私は陸上、走ることが好きだ…」
「はい。小学校の頃からずっと走ってましたね。俺はあなたが楽しそうに走っているのをみて陸上を始めました。当時からずっと…今も尊敬してます」
「私はこう考える。好きなことにいつか終止符を打たなければいけない。それが寿命だろうが何であろうが」
「…」
「人間はいつその時が来るかわからないがためにそのときを楽しむ人間だと思う。その時が来たら悲しむことも知らずに」
視線を落とし先輩は続ける
「でもそれを人間は知っているのに何で楽しめるようにできてるんだろうね」
「先輩…俺は『笑いたいときに笑い、泣きたいときに泣く。』と考えます。そうすれば人間はどんな困難にも立ち向かえます」
「私はそう考えれない。この先何があるのか考えただけで恐怖に陥る。私は怖い。今を楽しめればいいと考えれない。…怖いんだ」
「その先の考えが当たると考えるからだめだと思います。いつも明るい方向に考えましょうよ」
「…ありがと。気分が晴れたわ。じゃ私は帰るね」
「先輩…がんばってください」
「何言ってんのよ。来栖野が頑張らなきゃいけない時期じゃん。部長なんだから」
「はい」
「じゃね。これもあげる」
先輩は飴玉を投げながら部室を後にした。

「いや…誠也ってば」
「ん…」
「本日二度目よ。家に来るやいなや何ぼけっと」
「そういや部長なんだなって」
「誠也…私はスポーツやってないからわからないけど、言えることがある」
俺の前に座り千佳は続ける。
「みんなのこと見るのはいいけど…自分も見なきゃ」
「分かってる。いつもそう考てるんだけど」
「部長研修期間だっけ?みんなの責任背負うからね…」
千佳は俺の頬に手を伸ばして言った
「誠也…今は気楽に。誠也らしくないよ」
「そうだな。今日はもう帰る。ごめん」
俺は千佳に背を向け部屋から出て行った

「誠也…」
誠也が部屋を出て行く背中はなんだか違った。
誠也の背中を見て私は育った。

「遅いぞ。千佳」
「待ってよー。誠也くーん」
「…たく、相変わらず運動は駄目なんだな。先に行ってるよ」
「あ…」
かけっこをしたら必ず負けてその度に見ていた背中
いつも見ていた背中
頼れる背中
力強い背中
それであって愉快な背中

誠也の後ろ姿が好きだった。
でもさっきの背中はなんだか弱かった
何かに負けてる背中
「何か私にできることないの…」
誠也に的確なアドバイスを送れるのは私だけだと思う。昔からいつも一緒だったから
「アドバイスも送れないの…私どうしたらいいの…誠也…負けないで」
今の私に言えるのはこれだけ…

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